暑い季節の運動は、なるべく涼しい時間帯に行い、運動が長時間にわたる場合には、こまめに休息を取りましょう(目安は30分程度に1回)
 暑いと汗をたくさんかきます。水分を補給しないと脱水状態となり、体温調節や運動能力が低下します。暑いときは、1人1人の状態に応じて、こまめに水分を補給しましょう。
 汗には塩分も含まれているので、0.2%程度の食塩水を補給します。市販のスポーツドリンク(多くは、塩分濃度0.1~0.2%)を利用するのもよいでしょう。補給する量は、汗をかいて失われた文を補給するのが望ましい形です。
 発汗量は個人差が大きいので、運動前後に体重を量って、水分補給の目安にしましょう。
 熱中症の事故は、梅雨明けなどの旧に暑くなり、体が熱さに慣れていないときに多く発生する傾向にあります。暑さに慣れるまで(1週間程度)、短時間で軽めの運動からはじめ、徐々にならしていきましょう。
 また、しばらく運動をしなかったとき、合宿の初日などには、急に激しい運動をすると熱中症が発生することがありますので、注意が必要です。
 暑いときには、軽装にして、素材も吸湿性や通気性のよいものを選びます。屋外で直射日光に当たる場合は、帽子を着用し、暑さを防ぎましょう。
 暑さへの耐性は個人差が大きいことを認識する必要があります。肥満傾向の人、体力の低い人、暑さに慣れていない人、熱中症を起こしたことがある人などは暑さに弱いので、運動を軽くするなどの配慮が必要です。
 学校の管理化における熱中症死亡事故の7割以上は肥満傾向の人に起きており、特に注意が必要です。
 また、体調が悪いと体温調整能力も低下し、熱中症を発症しやすくなっしまいます。疲労、発熱、下痢など体調不良のときは、無理に運動をしない・させないことです。